重度身体障害でお困りの排泄問題を解決したいという話。
( ※画像はイメージです。)一昨日、筋ジストロフィー症にお悩みで、当社の介護タクシーを過去2度のご利用履歴がある利用者様とそのご家族様に三度の介護タクシーをご利用頂きました。目的地は利用者様のご兄妹様のご自宅です。同じ症状に悩まされながらも福祉用具の組み合わせで何とかお一人で就寝から排泄までされているという現状の見学という目的でした。まず利用者様宅に到着して驚いたのは、以前は座位のままでも時間をかけて這って浴室・その他まで移動されているとお聞きしていましたが、現在は入浴は訪問入浴を利用、排泄は養生された室内の床でという現状です。少しでもその状況を改善したいという思いからのご兄妹様宅への見学と相談であったということです。ご兄妹様は宅内ではリビングとリビングに隣接する寝室が主な居住空間で、同じ様に座位のままでの移動。福祉用具はリクライニング・ベッド、ベッドに移乗するための電動リフト式座椅子、ベッド脇のポータブル便器でした。正直な私個人の印象は、これは利用者様の現状には向かないかな、というものでした。電動リフト式座椅子とベッドだけの往来であれば専用のリハビリを受けることで可能になる場合があるかもしれません。しかし一番重要視すべきはやはり排泄です。利用者様のニーズはご家族様の負担を軽減しながらいかに清潔に排泄を済ませる事ができるかであると個人的にはみています。担当ケアマネージャー様をはじめ福祉用具担当者様などのチームで、ご自宅でのミーティングを実施されても具体案が出ないというお話を伺い、差し出がましくではありますが当社から昨日、ある住宅改修の方法について提案をさせて頂きました。当社が初めてこのご利用者様と介護タクシーを通してお出会いしたのは昨年の7月の事です。この1年もの間、利用者様から排泄の問題を訴えられながら対策が取られずにいたというのはあまりにショックが大きいです。このような経緯で当社は一昨日に具体的な相談を受けてから24時間後の昨日、具体的な提案を担当ケアマネージャー様・利用者様とそのご家族双方に向けて提出しました。住宅改修には当然お金が必要になります。出来ることなら公的資金援助等の検討をしつつ具体的な設計・見積もり段階に進めばいいのにな、と思うところです。
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