搬送事例

9月末日。これまで何度か打診はあったものの距離が距離だけになかなか実現までに至らなかった関東方面、今回は東京都内の搬送を行いましたので、久しぶりの「搬送事例」についてブログ記事を書いてみます。

搬送は 9月29日(木)。実は当初は 26日(月)予定だったのですが、急遽、対象者様入院先病棟でCOVID19疑いの可能性があったとかで延期に。これ本当によくある話で、遠方の案件の場合、当社は当日の予定を空けるためご予約をお断りし調整に調整を重ねて当日に備えるのですがそんな時に限ってキャンセルが出るんですよね。これで「あぁ、26日終わった...」と思いながらも打診を受けていた案件を何とか繫ぎ止める等して「空振りの一日」にはならずに済んだのですが、問題は延期日程に再び当社の調整が付くのかどうか。28日(水)でどうかという話になって、この日9件もの予約が入っている為に「無理です、すいません」と泣く泣くお断りしました。それでは患者様が日頃ご利用されている介護タクシーを東京から呼ぶという話になり、やっぱり実現しない関東案件... と気持ちをリセットしかけた矢先、東京の介護タクシーも調整が付かないとの事で三度当社に相談が持ちかけられ、翌 29日(木)で何とか調整が付き無事に実現に至ったという経緯です。という訳で、画像は「多摩総合医療センター」到着時の様子です。利用者様にはリクライニング車イスで乗車されました。発地の病院には 5:45分到着、6:00発。着地は 15:00。トイレには休憩を兼ねて 15分程ずつ4回停車しました。東名高速道路では現在、愛知県の小牧IC付近で集中工事が行われている為に計45分程影響を受けました。長距離搬送ですので当日はケア・ドライバー2名態勢での対応を取りました。

↑ 多摩総合医療センター「エントランス」。

↑ 多摩総合医療センター「エントランス」内部。受付までにホールを兼ねた廊下が設けられ、レストランやコンビニ等が入っていました。画像奥に病院入口となるカウンターがあり、検温や手指消毒を済ませて初めて受付へと通過出来ます。

↑ ご家族様とも合流、利用者様を無事に病棟までお送りして任務終了の一コマ。このまま一気に福知山へと帰路の途につく訳です。

↑ 多摩総合医療センター「全景」。建物が大きすぎて全景を捉えるのは不可能です。経験として一度は行っておきたかった乗務での東京。でも実は早速この 10月にも行くことになるとは... 決定が早かったのは次の案件で、7月からの協議の末、いよいよ月内実現することになりました。

後期高齢者や要介護者って毎年様々な手続きが必要になるものです。誰にとっても煩わしい作業ですが出来るだけご自分で手続き・管理をされることは精神衛生上のうえでとても重要です。脚が立たない、歩きにくい、独りでは不安などの理由で諦めがちになるのはとてもよく分かります。でもご自分の用事を安易にご家族に依頼する代わりに介護タクシーに依頼してみるという手がありますよ。介護タクシーであれば役所窓口まで同行し必要なお手続きのサポートが出来ます。高齢者ご家族様におかれましてはもしこの記事をご覧いただいた場合にお父様、お母様にアドバイスしてみて下さい。毎年、毎年面倒だったお手続き関係のお役に立てると思います(我が家にも在宅介護をする父がおりそのご苦労が本当によく理解できますから)。

上は福知山市役所へ同行した際の画像です。歩行が困難な場合でも手引き歩行、車いす介助などによりお手続きのための支援が出来ます。

2020年4月7日(火)、綾部市内の病院を退院されて福井県大飯郡おおい町に所在する「なごみ診療所」へのストレッチャー転院・搬送を担当させて頂きました。ここは、おおい町保健・医療・福祉総合施設なごみのひとつとして整備されご覧のようにとても新しく美しい施設でありました。

到着時の様子。当日患者様にはストレッチャーでご乗車を頂いておりました。

「おおい町保健・医療・福祉総合施設なごみ」の全景の一部。広大過ぎて写真に収まっていないです。とても綺麗な施設で驚きました。おおい町といえば原発。リスクが大きい代わりに享受できる恩恵は非常に大きなものもあるのでしょう。

こちらがいくつかあるエントランスのうち診療所を利用する方のもの。これだけ広いとどこから入るのか初見では不可能でございます。

当日のご移動にはこのストレッチャーをご利用頂いていました。

内部もコソッと写真を撮らせて頂きました。診療所へ入るための内部ドア。医療関係施設であるため内部もきっちりと遮断・区分されています。こうしてみるとどの街、町、地域ごとに医療施設は素晴らしい整備がされています。そこに住まうひとが安心、安全に暮らすことができるための一番重要な整備のひとつがこれらの医療関係だということなんですよね。「なごみ診療所」も本当に素晴らしい施設でありました。そしてこの4月の搬送辺りから新型コロナウイルス感染症における政界規模のパンデミックが広がり、介護タクシー業界に於いても影響を受ける形で遠方への搬送が激減していった訳でございます。

2020年3月18日(水)、与謝野町地内の病院を退院され京都市左京区に所在する「京都民医連あすかい病院」への転院搬送を担当させて頂きました。使用機材はリクライニング車椅子でのご乗車でした。前面道路を挟んで南館、北館に別れており外来患者様は南館、入院病棟は北館を利用されるという施設になっているようです。

画像はあすかい病院南館へ駐車した当社中型車(現在は普通車と呼称します)。

あすかい病院南館の全景。

あすかい病院南館のエントランスの様子。こちら側が病院のいわゆる玄関口になるようです。ご利用者様はまず南館で入院受付を済ませれた後、向かい側北館の入院病棟へお送りさせて頂きました。

まだ昨年の搬送事例が終わっていません!急がないと、という事で。しかも何度も紹介してきた(はず)の京都市は北区、薬師山病院です。2020年3月16日(月)、綾部市内の病院をストレッチャーをご利用のうえで転院という案件でございました。今回、病院施設が大きくリニューアルしていました。外観は車寄せにかかる屋根と自動ドア廻りなどのエントランスに限られますが院内は大きく様変わりしており非常に綺麗な内装へと変貌しており驚きましたね。確かに前回来た時には工事中だった記憶が蘇りました。画像は病院のエントランスを含む本館の様子です。

綺麗にリニューアルされたエントランスの様子。少し屋根が低いような気もしますが地上高2,250ミリあるハイエースは大丈夫なのか気になるところ。京都府北部から転院される方の多くは緩和ケアを希望されての事だそうです。つまりこの点が非常に優れた病院であるという事ですよね。リニューアルされて一層光を採り込む明るい内装、院内から見える庭園が非常に綺麗で落ち着いた環境の中で提供される終末医療。人気の理由がよく分かります。

2020年3月3日(火)、綾部市内の病院を退院され大阪府高槻市内の「西真上さくら館」へ転居される方をストレッチャー搬送させて頂きました。画像は賃貸共同住宅「西真上さくら館」を含む施設運営されている「株式会社さくら館」様の建物の様子。1階は訪問看護ステーションとなっており、到着時にはスタッフの方が忙しそうに出入りを繰り返しておられました。街中の立地とあって建物こそそれほどの規模ではないように見えますが奥行きはかなりありそうで多くの方が入居されているようです。

さすがに中型車を建物横に駐車するにもなかなか大変でした。画像で確認できる縁石より手前は歩道なんですよね。全面道路幅が広い訳ではないものの交通量がかなり多く車両の出入りはそこそこ苦労を強いられる環境ではありそうです。

「西真上さくら館」はこの通用口から入り2階と3階が入居施設になります。当日のこの時期は既に新型コロナウイルス禍にあってスタッフの皆様は全員マスク姿。玄関を入ってすぐには消毒液も完備されていた事を思い出します。

ストレッチャー撤収の様子。こちらは大阪府高槻市で当日のルートは名神高速道路の高槻から現地入りしました。しかしこれはストレッチャーでの搬送であったため選択したルート。実は亀岡市内に直結する山越えルートがあり、このルートを走るとちょうど前回の記事で紹介したムツミ病院前に出ることになります。つまり2日続いてムツミ病院を訪れた事になる訳で、仕事とはいえ縁って繋がるもんだなぁと感動した事を思い出しました。そしてこの日、この後で以前の記事で紹介したサンガスタジアム by KYOCERAに立ち寄ったんですよね。

今日現在 2021年8月14日(土)、数日降り続く雨が心配な状況です。既に九州や中国地方で災害が発生しているという情報があります。ここ福知山市においても大雨警戒レベル3が昨夜から発生中です。引き続き警戒を強めて参りましょう。そんななか当社は今日も早朝から透析の患者様の通院、訪問看護師さんのサインによるストレッチャーでの救急搬送等いつも通り稼働してます。少し空き時間がありますので搬送事例をアップしておきましょう。

2020年3月2日(月)、綾部市内病院を出発して亀岡市下矢田町に所在するムツミ病院までのストレッチャー搬送を担当させて頂きました。画像は搬送終了後の撤収の様子ですが、ストレッチャー上に当社のレギュラーメンバー「クマちゃん」が乗っかっているので、今日も患者様の保護に努めてくれた様子です。

ムツミ病院の全景。介護療養型病床を備える病院です。

今日のご家族様は山を超えて大阪府高槻市からこの病院の評判を聞きつけて探したとお話しされていた事を覚えています。療養型病床って貴重な病院ですよね。自ずと当社のような介護タクシーにとってもお世話になるケースが多い特徴を備えた病院です。

超久しぶりの搬送事例を... しかもまだ2020年分の紹介です。2020年2月21日(金)、福知山市内病院を出発し出石医療センターまでストレッチャー搬送を担当させて頂きました。以前にも紹介済みの病院です。前回はリクライニング車イスだったかなぁ... という訳で再度事例を挙げてみます。

画像はすでに搬送を終えストレッチャー積み込む様子です。エントランス/車寄せには大きな庇が設置されていて雨天でも安心して乗降可能、ケアドライバーにとってこれはとても重要な要素のひとつです。ちなみの今年(2021年)からは大型車を導入したことにより転院等の病院から病院のような車両の大きさを特に気にする必要のない案件では大型車で搬送させて頂いています。退院時のお荷物の量、ご家族様等の同乗者人数を制限しないので利便性が高いです。

福知山市内からだと約1時間の距離です。毎年1回ペースで行かせて頂くかどうか、福知山市発では割りと珍しい行き先になります。2月の写真ですが当日は快晴で転院にはとても良い日和だったんですね。

二連の入母屋の屋根と破風板(幕板)が鮮やかなグリーンに特徴のある出石医療センターです。

2020年2月12日(水)、大阪市浪速区湊町に所在する脳神経外科 富永病院への車椅子搬送を担当させて頂きました。発地は福知山市内。車椅子の患者様とご家族様2名のご乗車を頂きました。画像は搬送後に撮影した病院の全景。大阪市内の病院ですから縦に大きいです。

大阪市内の市街地に立地する病院なので車寄せの有無を心配していましたがご覧のようなビルの1Fに救急入口を完備。脳神経外科は緊急性の高い病院なのでそんな心配は無用でありました。到着時には警備員さんが歩道にいらっしゃいましたので誘導して頂きました。

当日は別件でリクライニング車椅子指定の案件がありましたのでこの日は指定通り車椅子でのご移動です。現在はリクライニング車椅子を2台所有していますので、遠距離のご移動には車椅子指定であっても通常はリクライニング車椅子をご用意させて頂く場合が多いです。

新型コロナウイルスの影響から現在はこのような京都府外への転院が少なくなっています。遠方への搬送は当社が得意とする特徴のひとつであることから残念な現状ではありますが、このように搬送実績を紹介させて頂く事で次に繋がると信じています。早く状況が打開されますように。

超久しぶりの搬送業務日記更新です(しかもまだ昨年の案件...)2020年1月27日(火)、東舞鶴は岸本病院へのストレッチャー搬送を担当させて頂きました。対象者は男性。出発地は綾部市内の病院からの転院です。この時で恐らく2度目の岸本病院行きでしたが、前回写真を撮り忘れておりました。画像は到着時の様子ですが車寄せには別の車両が着けてあり当社は併設する駐車場からのアプローチとなりました。

岸本病院・エントランスの様子。通常はこちらの車寄せに駐車のうえ院内へアプローチします。

当社ストレッチャー。安定のクマさんぬいぐるみ完備。こちらの病院はJR東舞鶴駅前すぐの立地にあり、ご家族様の見舞い時等には安心の病院です。当時はまだぎりぎり、新型コロナウイルスの影響が見られていないタイミングでの転院でした。余談ですがこの日、QUEENの京セラドーム大阪での来日公演が開催されており、直後に東舞鶴ICから高速を走り会場に駆けつけました。新型コロナウイルスの影響を受ける直前の最後の大物来日となってしまい、以後、海外アーティストの来日は果たされていません。

昨日の3月11日(木)、お客様より外出先から帰宅されるための電話を頂き出向いたところ画像のような電動車椅子をご利用されていました。初めて見たタイプの車椅子だったので断りのうえ写真を撮らせて頂きました。一体コレはなんでしょうか!まずは正面の様子。

そして後方の様子。

側面の様子です。コンパクトながらお身体にピタッとフォットするこの新感覚な乗り物を調べてみました。

WHILL -ウィル- というブランドから販売されるモデル「Model CR」というモビリティだそうです。

他にも「Model C2」というモデルが存在するそうです。もちろん免許は必要なくこのままの状態で歩道での走行が可能なモビリティ。運転はマニュアルドライブは勿論のこと、オートパイロット機能による自動運転も可能で、今後様々なシチュエーションで新しい移動のカタチを示すことの出来得るスペシャルな電動車椅子でした。

2020年1月27日(月)、綾部市内の病院を退院され京都府立医科大学付属病院への転院搬送を担当させて頂きました。当病院の記事は以前にも紹介していますが、今回は北玄関口へ到着のうえ指定された病棟へお送りするという予めの指示がありました。画像は無事に病棟へお送りした後の撤収の様子です。ストレッチャーをご利用されてのご移動となりました。

指定された病棟への最短経路となった北玄関口の様子。当日は午前7:50に発地病院・病棟へ到着、8:00発という少々早いスケジュールでしたが患者様の体調は万全でご乗車を頂きました。

現在、コロナ渦真っ只中という状況で最近は京都府立医科大学付属病院どころか京都市内行きの案件は激減している状況です。遠方への搬送は「チームいずみ」の得意とする業務のひとつだけに早期にこの状況が打開されるようにと願っているところです。